小旅行:忍城

出かけるのっていいすよね
金曜は学校もバイトもないので何をしてもいいはずなんだけれど、これがなかなか腰が重くてねぇ……。
それで家でダラダラしてるぐらいなら!と。


とりあえず道の駅をチェックポイントにして、関東をできるかぎり回ってみようなんぞと(前に)思っていたので
埼玉県比企郡吉身町の道の駅「いちごの里よしみ」に行ってきたんですよ

いちごの季節だったらよかったんですけど……でも、JAの直売所もあって特産物のお買い物にはことかきません
目的は道の駅のスタンプラリーだから近いところを……、と選んでいったらここになったんですよね
まぁ、出かける理由なんで結構どうでもいいもんだったりします!


「迷わず行けよ、行けば分かるさ!」


道案内はナビに任せて!ころころ車を走らせ、道の駅を経てたどり着いたのは……
ここ!

おっと間違えた!
ここ!

「水城公園」
「……どこそこ?」
うん、昨日までの私ならきっとそう言っていたにちがいない。
「なにをかくそう!ここは埼玉県行田市役所すぐそばの公園です!」

いやぁ、のどかだなぁ

釣りですか、いいですねぇ。


……。


ええ、本当の目的地はここじゃあないですよ。
だけれど、この公園、鳥がたくさんいて、紅葉もちょこちょこあって、きれいでのんびりしててよかったです


緑の頭が綺麗なカモ、心の目でみると水面にもみじが見えてきません?


それはさておき
本当の目的地はここ!水城公園を抜けた先にある……

お?

おおっ見えてきた見えてきた!!

ずばーんッ


そう!ここは「忍城(おしじょう)跡」!!
関東七名城の一つとされる戦国時代のお城の跡です

三階櫓、うつくしい……(正しくは模擬御三階櫓、つまり復元されたか何かということかな?)


さて、今回なぜここへ来たかというとですね
のぼうの城」ってご存知ですか?
テレビではこの本のCMが流れたりしますよね、小学館一押しの歴史小説のようです。
その舞台がまさに「ここ」らしいんですなぁ
豊臣秀吉の関東平定の際、石田三成忍城の成田氏を攻めにやってきた、と。
どうでる城主・成田長親!
というお話らしい(また適当なことを……)
何を隠そう、わたしはまだのぼうの城を読んでおりません
だって、図書館で予約してもう三ヶ月もたつのにまだ……。

まぁ
つまりそれだけ注目されてる作品の、注目のスポットなわけですよ!
本で読めないなら仕方ない、行ってみてみればいいじゃない!
なんと便利なネットで調べると資料館もあるらしい!
そこでいろいろ勉強すればいいのよさ!


資料館、なんか静かだなぁ……

ん?

休・館・日……
そりゃないよ〜、というところで「史跡・忍城の鐘」を撮ってすごすごと立ち去ることに……

もう一回、お城を撮って自分を慰めよう……


二回トットル……


はぁ、結局。忍城攻めってどんな戦いだったんだろ……
資料館しまってちゃあわからないよなぁ
かえってウィキでも見よ……


なんて
引き下がるわけないじゃないですか!

「さきたま古墳公園」「丸墓山」忍城から三kほど行ったところにあります

そう、ここは石田三成の陣跡
1590年6月。彼はここの頂上から

こんなふうに、忍城を眺めたに違いない
(広いぜ関東平野!)
さぁ、忍城はどこだ?

(ちっさ!ズーム機能の……!!限界……!!)

さて、石田方はただここから城を眺めていたわけではないそうだ。
「どうすれば忍城を落とすことができるか」
彼らが考えたのは水攻めだったらしい!

(あくまで私のイメージ図ってことで)
つまり石田方はここから忍城が水で囲われる様をみようとしていたのかぁ、と。



反対側を見る。(にしても関東平野広いなぁ。私の地元だって平たいけど遠くに山ぐらい見えましたよ)
そして、前方後円墳の上を散歩する人々。

猫の背をつたっているみたいでおもしろいね


さぁさぁ、まだ行くところはある!



ここが石田方が作った堤「石田堤」が残っている場所を史跡にした公園らしい
お、おもしろい施設があるぞ(上に通っているのは上越新幹線

なんと!真ん中の櫓の下に立つとタイムワープできるらしい!!すげー。
これで四百年以上前に行って、戦の様子をみることができるんだってさ。
ふーん。(音声テープが流れるだけですが……)


水に浮かぶ忍城

(そばにあったパネルをとって来たんじゃないよ!タイムワープして撮ってきたんだよ!)
そう、忍城が別名、浮城とも呼ばれる理由。
水に囲まれても平然と忍城は佇んでいたんでしょうか
結局、石田方の水攻めは功を成さず。忍城小田原城落城でもって開城することになってしまったらしい

右の小高いのが、今に残る石田堤。

石田堤を北東側に200mほど歩いたところの看板が分かりやすくてよかったなぁ

公園には他にもパネルがあってなかなか勉強になりましたよ


さて、もう日も暮れかかってきたので帰りますか。


途中荒川を眺めるために熊谷まで寄り道をして、ナビがあるのに散々迷ったあげくに家にたどり着き、今回の旅は十時間ほどで終了しました